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Japanese
約1年ぶりのフィジカル作品となるミニ・アルバム。本作では、「エスパーとスケルトン」の編曲を手掛けたsasakure.UKとの出会いによって引き起こされた、彼女自身の内面の変化や、180°変わった制作への美意識が作品に反映されていることを感じ取れた。ましのみ本人がトータル・プロデュースを行ったことによる、サウンド、歌詞、歌声、あらゆる面においての過去作品との違いは、本人が"「ましのみ」という名前が変わったくらいの変化がある"と語るほどだ。聴き手にとっての"踊り場"(≒気の休まる場所)になることができるようにと願いを込めて制作された本作。日々の暮らしの中で晒される様々なストレスからいったん離れて、ほっと一息つける、優しく寄り添ってくれるチルな1枚に仕上がった。
"奇才溢れるひねくれPOP"を奏でるシンガー・ソングライター、ましのみの2ndアルバム。1stアルバムではエレクトロ・サウンドをベースにしたポップでキャッチーな楽曲が多かったが、今作はそれに加えてストレートで共感を得そうな歌詞や、温かみのある生音で構成された曲もあり、聴き手に寄り添い"ましのみワールド"に誘うことをテーマとした作品に。「フリーズドライplease」、「錯覚」のように徹底的とも言える寄り添う楽曲があるなか、その反動で生まれたという「コピペライター」、「AKA=CHAN」などから感じる彼女の毒や棘もギャップがあり面白い。寄り添うことも、毒や棘も、すべてが彼女の世界観なのだろう。彼女の音楽が未体験ならば、ぜひ1stアルバムとセットで聴いてもらいたい。
今まで世に出してきた音楽と、経験してきた人生を踏まえて "ましのみ"という名前が変わったくらいの変化がある
聴いている人に私から寄り添って、ましのみっていう世界に誘うアルバムにできたら
2019.06.23 @下北沢LIVEHOLIC
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